矢野政美大人 遺稿集04
矢野政美大人 遺稿集04
『いっしん』第69号
昭和47年6月
「新鮮なる心」
かつて三代金光様が、70年の長きご神勤の中にも「何十年つとめましても、日々が新(さら)でございます」と、おおせになりましたが、毎日毎日を新たなこととして、ご苦労下さったことと拝察させていただきます。
すべて生物には絶えず新しいことが要求されると思います。天地万物は日に日に新しく生きに生かされておるのでありまして、樹木にいたしましても昨日と今日は、もう変わっております。太陽に向かって生長に生長をし続けております。私どもの体内の血液も、酸素を吸って浄化・美化されて、いつも新しい血液が体内をめぐっております。
このように考えさせていただきますと、世の中すべての生物がいつも新たになっておりますのに、私どもの心や、信心が新鮮さを欠いてまいりますと、ついに心の老朽化をきたすことになってまいります。
そこのところを甘木のご先代(甘木親教会初代 安武松太郎師のこと)は「信心とはいかなることをいうならむ はじめ忘れぬ心ならずや」とお詠みになっておられるのではないかと思います。
ご先代は、かねてのご理解にも「教会参拝は、何度お参りしても初めてお参りしたという気持ち、何回同じ話しを承っても、初めて聞かせていただいたという気持ちが大切」とおっしゃってありましたが、味わうべきお言葉と思わせていただきます。
「日が暮れたら大晦日、夜が明けたら元日という心」で、たえず自らを省み、お礼お詫び、さらにお願いを申し上げつつ、今日一日の新しいお生命、今日一日の新たな信心生活、としておかげ頂きたいと思います。
矢野政美大人へ
遺稿集03へ
遺稿集05へ
トップページへ戻る...
教会のはじまり
行事予定
教会のこのごろ
少年少女会活動