『加治木布教これからの展開』8
『加治木布教これからの展開』G
大切なことはおかげを生かし、
今に展開し、生かし切っているかである
大河ドラマの『功名が辻』の山内一豊についてですが、山内一豊の妻は偉かったのですが、その偉い妻を生かしたのは一豊なのです。どんなに一豊が偉くても、妻が偉くても、亭主関白で耳を貸さないという人だったならば、一豊の妻も自分の才能を発揮するところがありません。
ですから、一豊という人間はそれほど才長けた人ではなかったかも知れませんが、何が良いかというと、千代の才能を認めて、それを生かし切ったということです。だから、城持ち大名にまでなったわけです。
ですから、思いますに、矢野家にあって矢野クラ様が信心をなさったけれども、矢野クラ様が信心をなさったその信心を生かし切ったのは矢野家全体なのです。
矢野クラ様がどんなに一生懸命信心をなさって、甘木の初代に付いて信心を続けて行かれましても、その信心を中心として家が回って行かなかったら、今日の矢野家はないのです。もっと言うならば、矢野クラ様の信心を中心に、矢野家全体が矢野クラ様の信心を生かし切ったということです。それで今日があるわけです。
ですから、お互いが考えねばならないことは、それぞれが頂いたいろんな形のおかげがありますが、そのおかげを生かし切っておるかどうかということです。
矢野クラ様で言うならば、三十三才のときに亡い命を頂かれたのですが、あーよかったで終ってないのです。〈この命を頂くということはどういうことか〉ということで、後の信心が展開し変わって行っているのです。
ですから、お互いが経済のおかげを頂く、健康のおかげを頂く、命を頂いたと、いろんなおかげがありますけれども、そのおかげをどう展開させていただいておるのか、これが一つです。
それから皆様が生かして行かねばならないものとして、ここにご縁を頂いておられるということは、矢野クラ様とか矢野政美先生とか、そういう素晴らしい信心の手本があるわけですから、それをどう生かして行くのかということです。
そして、親神様が教祖生神金光大神様を差し向けられて様々な計らいをして下さる、そういう神様の計らい働きをどう生かして行くのか、そういうところを大事に考えさせていただくことが、私が矢野政美先生が布教三十年の記念祭ときに発行された『私の頂く安武松太郎師』という記念冊子を読んで感じさせてもらいましたところです。
これは私自身もまた、改めてそのように信心というものを改めて見直させていただかねばならないと思います。頂いたおかげをどう生かしておるのか、そういう立派な手本があるその手本を自分がどう生かしておるのか、あるいは日々お働き下さる神様のお計らいというものをどれほど受け切っておるのか、生かし切っておるのか、そういうところを点検し直して行かなければならないと思わせていただきました。
(おわり)
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